【買取物語Vol.2】平成24年 NT100クリッパー(GBD-U71T)

NT100クリッパーの買取物語。この車は軽自動車の冷凍車。冷凍車を査定させてもらったのは初めてだった。依頼主のYさんは以前からのお付き合い。軽配送業を営んでいる。以前はアルファードを売っていただいたことがある。

車検証を見ると、法人名になっている。こことの関係は?と聞くと、「ここから仕事を大量にもらっているんです」という。「仕事の依頼主の車を売っちゃってもいいんですね」「この会社とはホントによくしてもらっていて、この件についてはすべて一任してもらっているので」と。ここまではよくある話だった

いかに信頼関係を築いたか

さらに話を聞いていくと、この依頼主の法人は以前、事故を起こしたことがあるという(具体的な内容も話していただいたが、ここでは伏せておく)。You Tubeなどにも取り上げている。それを気に、Yさんのような委託先の会社がどんどん去っていったというのだ。資金繰りを危惧してのことだ。ただYさはその社長に「ウチは何があってもやらせていただきます」と伝えたという。Yさんの社員にも「ウチはやめないからその覚悟でいてくれ」と。実際支払いの遅延などもあって、大変だけど、なんとか乗り越えたという。依頼主の法人はとても感謝してくれたそうだ。

仕事が回復してきたら、かつて事故で去っていった委託先の会社が戻ってきて「何か仕事があれば」なとと言ってきた。ただ、もう状況はすべて変わっている。依頼主の社長は「今戻ってきた人は全部断っている。Yさんのところにお任せする」と言ってくれたというのだ。その信頼関係の中で、車の売却の依頼されているということ。

まさかのときの友こそ、真の友

この話を駐車場で聞かせてもらった。好調なときには多くの人が寄ってきて、状況が悪くなると離れるのはよくあるパターン。ビジネスなのでお金だけで動くのが基本だとは思う。でも「まさかのときの友こそ、真の友」という言葉もある。まさにこれを体現したYさんなのだと思う。自身も「こっちだっていつどうなるかはわからないですから」と。双方がキツいからこそ乗り越えたときの気持ちと関係性は別物だ。こういうから学ぶことは多い。

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