【買取物語Vol.4】平成23年 BMW523iツーリング(MT25)
BMW523iツーリング(MT25)を譲っていただいたのはIさん。ウェブからの問い合わせだった。お電話すると、「中古で今年の初めに友達から買ったのだけど、乗らなくなって、ガソリン高いし。で、軽バンにしようと思ってるんですよ」とのことだった。その数日後に査定日を設定させていただく。ちょうど軽バンを営業車にしていたので、それに乗っていった。話をしていると、「これ(→私が乗っていった軽バンのこと)売ってもらえるの?」「いいですよ」「じゃあ、査定額というより、差額でいくらはらえばいいか言ってもらってもいいですよ。別のところで探すのも面倒だし、これで十分」とのこと。話はトントン拍子で進み、BMWの買取と軽バンの販売が決まった。
他社の商談内容って
引取日&納車日にお客さんが言っていたのは、「他社は電話ではめちゃくちゃ高値で言ってくるんだよね。絶対ウソだと思うわ。引き取ったあとの減額交渉を前提としているとしか思えない」と。他社のことはわからないけれど、そういう言葉はしばしばお客さんから聞くのだ。はっきり言って個人的には、「さもありなん」な業界だと思っている。正直言って、そういうことをしないと、このエゲツナイ世界でやっていけないのかなと思ったこともあるけれど、踏みとどまってよかったと心底思う。年月が経てば経つほどそう思う。地元で仕事をするということは、逃げも隠れもできないということなのだ。
自分でやるから喜びも倍増する
収益を短期的に見れば見るほど、目の前の1台をどう買い取るかが最大のポイントになるのだ。ノルマや金額に追われている人たちは今月の成績が悪ければ、来月はたいへんだ。その繰り返しで会社から尻を叩かれているのが実態。我々はそんなノルマはないし、話をゆっくり聞く時間もある。大手の人たちは月に50台買わないと採算が合わないかもしれないけれど、我々は10〜15台で十分楽しく仕事ができる。同じ仕事をしていても、こんなに差があるのだ。簡単に言えば、雇われるか自分でやるかの違い。この仕事は自分でやったほうが何倍も面白いと思っている。
iさんとは今後もおつきあいさせていただけそう。この軽バンでキャンプに行く、と言って、グッズを買い始め、嬉しそうにしていることがこちらの喜びでもあるのだ。
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