車の売買:価格よりも大事なこと

クルマを売却するときには、「いくらで売れるのか?」ということはもちろん大事。次のクルマの購入計画もあるし、あまり売却する気がなくても「いくらで売れるのか?」は気になったりする。あとひとつ考えることは「誰に売るのか」ということ。そこにはどんな会社なのか、どんな担当者なのか、ということが含まれる。自分が大事に乗っていたクルマを右から左に流すような人だったり、強引に奪いとっていくような人には売りたくないし、ましてブラックな会社などはもってのほかだ。これは、だいぶ前に自分が初めて買取業者に売ったときの苦い経験に基づいている。

初めての車売却:苦い経験

苦い経験とは、簡単に言えば、なんとなく売る気で入った買取店で若い担当者に長時間拘束されて「帰りはご自宅まで送っていきますから、といわれ契約してしまったことだ。今でも覚えているのは、うちには高く買い取れる仕組みがある、ということを延々を話し始めた。具体的にはまったくピンと来なかったけれど、よくわからないけれどそういうものか、と考えるようになった。あとは上司に確認するから、とその若い担当者は何度も離席した。どれだけ待ったかわからないけれど、昼過ぎに行った店なのに、売却することになって自宅に送ってもらったのは夕方だった気がする。

決断するには何が必要か

そんな原体験。この仕事をやるようになってますますそんなことはやってはいけないと思うようになった。かつてのその会社はそんな商談をまだやっているようだけど。価格も大事だけど、やっぱり誰にうるかも大事なんだよなと思う。自分の思いが詰まった貴重な財産だからこそ、お金にこだわらなくてもいいのではないかと思う。スーパーカーの商談は早いことで有名。その場で即決するパターンが多い。検討します、という言葉はあまり聞かないと、営業担当者から聞いたことがある。それよりも、決断するための材料を提供してくれ、という要求が強いと。理屈はとってもわかるような気がする。たぶん服とかジュエリーもそうなのだろう。

結果は気持ちがあってこそ

お金持ちだから、そういうことができるさ、という声があるかもしれない。ただ、そういう気持ちがあるからお金持ちになる、と思っている。何も毎日買うものをそういう気持ちで買ったほうがいいというつもりはない。年に一回でも、自分が本当にほしいものがあれば、そして目の前の担当者が気分よくしてれるのであれば、定価や値段を見ずに買うのも、いいよなと思う。繰り返すけれど、それはお金があるからできるのではなくて、そういう気持ちがあるからお金持ちになるのだ。クルマの売却もしかり。もっと言えば、価格より大事なことかもしれない。価格より大事な体験があるということなのだ。

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