【固定投稿】車の査定額の目安を知りたいという人へ

年末に向けて、仕事が多くなっている感じ。最後までやりきらないと。査定の問い合わせとして、「目安だけ知りたいのだけど」という声を聞く。気持ちはわかるけれど、前回も書いたけれど、業者を前のめりにさせないと本気の金額は出ないよ、と思う。数ヶ月前に知人が勤務する会社の高級車を売却するために業者に査定してもらうのだけど、ちょっと不安だから立ち会ってくれないかと言われたことがある。

ちょっと遠くだったけれど、電車で1時間半ぐらいかけて行ってみた。事前の見積もりは「493.4〜548.6万円」だった。当日は、それまでやりとりしていた人とは別の人がやってきて、彼は同じ説明をしていた感じ。なぜ手放すか、どんな思いで乗っていたのか、次の車は何なのかなどの話はまったくなく、彼が決裁権者ではないことで話がスムーズに進まないことをさかんに説明していた。ただ、思ったのは、その査定員だって決裁権者ではないということ。「金額は上司に聞いてからになります」と当たり前のように話す。自分のことは棚に上げるとはこのことだ。そしてデータを会社に送ってからが長い。これもよくあることだけど、その間知人と歓談^^「あの人の圧がすごすぎてまったくお客扱いされていないんだけど(笑)」とその友人。カスタマーフレンドリーなどとは無縁の業界だ。しばらくして、提示しされた金額は、「450万円」だった。しかも、「相場は毎日動いているので今日だけの金額」というし、あとどこに査定させているのかをさかんに聞く。まだこういうことを言うところがあるのかと思うとびっくりだけど、それが現実。ただ、あの「圧」でそういうものだと無理矢理納得させてしまう人もいるのだろう。

あの目安は何だったのだろうか。何が減点されて「493.4〜548.6万円」が「450万円」になったのかの説明はまったくなかった。僕は一言もその査定員には発せず、やりとりをずっと聞いていただけ。それが彼の素の商談だと思った。まあ、いい勉強になった、というか、自信をつけさせてもらった。目安を知りたいと思って気軽に聞くのはいいけれど現実はこの有様だ。話が違うではないか、と言ったところで、「目安ですから」というに違いない。そのやりとりがいかに危険なのかを改めて知った出来事だった。

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