買取業界:2%が勝敗をわける意味

車買取の場面で買える人と買えない人の差は2%だと思っている。どういうことか?業者はどんな業界でも他社より圧倒的な差をつけられるところは少ない。特許をもっている場合は、独占的な立場にいられるかもしれないけれど、通常は大きな差がないところでの凌ぎあいになっている。50:50では決められないけれど、51:49で勝敗がつく、という感じ。たいていは圧倒的な勝ちもなく圧倒的な負けもない世界。2%の差で勝敗がつくと思っている。

2%はどこできまるかというと…。その正解はない…というか、お客さんが決めることだ。お客さんもさまざまなので、お客さんの正解を探し始めたところでたどり着かないのが通例。それが意味がないとはいわないけれど、正解は自分の中にあると思っている。自分がそのやり方が正しいと思えばそれを貫くしかないのだけど、あまりにも結果がでないとしたら、それは結果を出している人がやっていることを徹底的に真似をすることしかない。ここときに、自分流を持ち込むことはご法度だけど、これも往々にしてありがちなこと。徹底的に真似ることの難しさを感じるのだけど、それができたとしても、結果を出している人の半分のパフォーマンスだったりする。それでも別の土俵に上がったような感覚になり、なんとか勝負に勝つことができたりすることが増える。それを比喩的に2%の違いと呼んでいるのだ。

2%には別の意味合いもある。そんな僅かなことにこだわる、という意味だ。そんな僅差で決まるからこそ、細かいことが勝負の分かれ目になったりする。野球でいう「1球の怖さ」みたいなことを感じ続けるということだ。「魂は細部に宿る」と言ってもいいかもしれない。繰り返しになるけれど、どこでその2%の差がつくかはわからない。お客さんが決めることだけど、ちょっとした気遣いが、できる人・できない人の分かれ目になる気がする。

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