その日に契約を迫る業者たち

2024/01/10。昨日は夜の査定。ご近所だったので、歩いていく。お会いするとオーナーさんはとてもよい方。いろいろな話をした。会って10分ぐらいでこんなに盛り上がるのか、というぐらい。車の話はたぶん2割ぐらいだったと思うけれど、一括査定サイトに登録したときの他社の対応を教えてくれて面白かった。自分は同業他社とは一切つながりないけれど、お客さんが他社状況を教えてくれる。とある業者は、電話をかけてきて「この初回の通話で契約をしてもらったらプラス2万します」と言って確約を迫ってきたとか。僕は他社状況は一切聞かずに金額を出すし、オーナーさんと駆け引きもしない。いつもズバリの金額を提示するのだけど、その業者の金額より高かったみたいだ。そうことだ。この業界のセールストークはそんな程度のものだ。そこに引っかかる人も多いけれど。みなみに、そのオーナーさんには、帰りに車で送っていただきました。初めての経験^^

以前、引越しの見積もりをとったときに、大手は見積もり「今日申し込んでもらえれば、当日割がある」と言っていたけれど、別のちょっと小さめな会社は、ふつうに見積もってもらって、そこより5万ぐらい安かったことを思い出した。当日の契約を迫る業者には何かがある。お願いした小さな引越会社の対応はとてもよかった。車のお客さんに紹介したこともあるぐらいだ。世の中に知られていない、よい業者を発見することがちょっとした喜びだったりする。小規模事業者の大変さに勝手に共感するからだ。

よくある話だけど、業者は電話がつながらないと、メールで勝手に目安を書いてくることがある。その目安の範囲が広すぎてなんの目安にもならないし、実際の金額とまったく違うし、というオーナーさんもいる。査定する前の金額なんか、なんとでも言える。もっと言えば、引き取ってからも減額できるのだったら、この査定する力なんかなくてもいい。お客さんの前で、やや強引にそれらしいことを言えばいいだけだ。

仲間うちでよく話すことは、「お客さんがいい人だったら査定額も頑張っちゃうよね」と。我々は会社の指示で査定額が決めるわけではなく、自分がすべてきめる。お客さんの対応もこちらは見ているよね、ということ。いくらで売るかも大事だけど、誰に売るかも大事だと思っている。売却でへんなストレスをかかえてほしくない。応援したいと思ってもらえるかどうかが我々の力だよねとよく話す。

昨日は、「次の車の連絡が来るはずだったけれど、まだなので、もう少し待ってほしい」という旨の連絡をいただく。契約をしていないオーナーさんだ。一応お話されていたとはいえ、こういう途中経過の連絡をもらうケースは多くない。買取に限らずふつうのビジネスでもそうだと思うけれど。こういう対応をされると、自分もそういう連絡をしなくては、と思う。いいこともそうでないこともお客さんから学べることが多い仕事なのだ。