小規模事業者の戦い方

2024/03/05。車を乗りながらラジオを聞いていると、どの局でも「車が高く売れる」とCMを流しているのを耳にする。それなりの集客効果があるからかなとも思うし、どこも必死だなと思う。いっときは楽天もやっていたけれどやめてしまった。

先日、この手のサービスを使ったお客さんが言っていたけれど、「車を売る人は業者からすればお客さんなのだと思うけれど、まったくお客さん扱いされないんだよね（苦笑）」「どの会社も一方的に自社の話をしまくり、会社に電話をかけて査定額がでるまでに時間がかかるし、査定額も出さないところがあるし。話を聞いていると、お客であることを忘れさせるところがすごい（笑）」。そういう声はたびたび耳にする。だからと言って、誠実にビジネスをすれば利益がでるかというとそうでもなく、なんとなく、脅され、そそのかされ、急かされて契約をしてしまうのだろうなと思う。

あの手のサービス提供者は、一人でも多くの情報を入力してもらって、その情報を業者に売りたいのだ。「目安が◯◯秒でわかる」という言葉に惹かれて、入力したら、電話の嵐になったという経験者は身の回りでもいるはずだ。それだけ身近なサービスになっている。ただ、実際に「ラクして高く売れる」かどうかは別問題。二度と使わない人も多い。自分はこのサービスの実態を知るにつれて、ネットで業者を探すことをやめようと思った。車に限ったことではないと思うからだ。幸い最近は、いろんな方面で新たに業者を探すことが少なくなった。知り合いの紹介などで信頼できるところが増えた。士業、不動産、建築、デザイン、ウェブマーケティングなど、一通り信頼できる人たちとのネットワークができた気がする。時間がかかったし、いろんな失敗もしてきたけれど、今まではこれこそが財産だと思っている。「お得だから」とか「安いから」という判断基準とは別の価値観をもっていたいと思う今日このごろ。これも小規模事業者にとって大事な心得という気がする。

ハッピーカーズ大田田園調布店／有限会社ソーシャルキャピタル　吉田（07054555708）