【買取物語Vol.30】平成26年 ニッサン キャラバン
この車のオーナーさんは法人でした。あまり行ったことのない地域。海に近いところでした。指定された住所は、広大な工場で、どこが正門だかわからないぐらい。あとで聞いた話によると、社員さんは100人以上いるとか。担当者の方は、何社にも声をかけていた様子で、自分が査定に行ったときも、名前の聞いたことがある会社の人がふたりきていました。いつものごとく、淡々と査定を見させていただき、査定額を出して帰りました。自分より前にきていた業者さんたちはまだ残っていて、いつものことながら、ふたりできて、自分より時間をかけて1台を査定して、効率よくないよなと思いました。
査定時間は極力短く、相手の時間を大切に
お客さんとのコミュニケーションが大事ですが、それ以上の時間を費やすことが無駄になります。お互いにとってよくないはず。自分は、査定額を出すのに、ダラダラ待たせたり、なかなか帰らない姿勢はとらないことを決めています。多くのお客さんが、査定に時間がかかったとか、そのやりとりに疲れたなどと口にします。今回対応してくださった方は、創業家の方ということで、おそらく要職にいるだろうと想像。極力手早く終わらせました。
「ご縁をいただく」という言葉
後日、電話がかかってきて、「御社にお願いしたい。ウチは大田区に縁があるので、なおさらよかったです」とありがたいお言葉。後日引取の日も、「御縁をいただいたので、これからもよろしくおねがいします」と丁寧なお言葉。お客様のほうから、「御縁をいただく」などというのはなかなか言える言葉ではありません。「来月にも一台出す予定があるんですが、最後に声かけますね」と言っていただきました。事業のことや地域のことをお尋ねすると、いろんなことを教えていただきました。むしろ嬉しそうな感じ。多と対応するのは面倒だけど、眼の前に一人に詳細を聞かれれば答えてもらえるものです。「同族経営は暴走しても止める人がいないので、気をつけないといけないです」と、なぜかそんなこともおっしゃっていました。さらにウチの事業のことにも触れていただき、「いろんなことやっているんですね」。それからも話が展開しました。それこそその話もほどほどにしなければと思い、その場にいることができたことに感謝して、お礼を言って帰りました。
まとめ
こういうお付き合いをさせていただくと、ホントよかったなと思います。金額を交渉しまくった上に、渋々譲ってやる、みたいな態度のお客さんもいるし、丁寧にお断りの電話をいれてくるお客さんもいます。それまでのその人の業者に対する姿勢が見えてくるのです。100人もの社員を抱える会社の経営陣は、社内・社外ともに、やっぱりいろんなお付き合いがあってのことだよな、と思いながら引き取らせていただきました。
ハッピーカーズ大田田園調布店/有限会社ソーシャルキャピタル 吉田(07054555708)
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