【買取物語Vol.46】平成17年 トヨタ クラウン ロイヤルエクストラ

先日お問い合わせ頂いたHさま。住所を聞いたら歩いて10分のところにお住まいだった。オーナーは、電話をかけていただいた方のお父さま「免許返納するので、もう乗らないです」。問い合わせをしてくださったお嬢さまも「私もいらないですし」と。査定にはお二人に立ち会っていただきました。お父さまは査定してすぐになんの文脈のないところで「10月の27日に妻が亡くなって」と切り出されました。私のような車業者にも話をするということはまだまだ癒えていないのだなと思って、奥様の話を聞いていったら、ウチの実家から歩いて2分のところに奥さまの実家があることがわかりました。その旧姓も聞いたことがあるような。「そこは今はコインパーキングになっていますよね」と言うと、「よく知っているね」と。

ご近所さんの車とご近所さんのお話

それから話がドンドン続き、ご自身は代官山の出身、お仕事は銀座で紳士服の仕立て屋をやっていたとか、今は息子さんがそこで画廊をやっているなどのことをお聞きしました。さらにはこのご近所さんの話とか地元の学校の話とか。あまりにもその話をしていたので、「仕事中なんだから邪魔しない。話好きなんで」お嬢さまが止めにはいるほど。でもでも僕はそういう話が好きなのです。車のその銀座にいらしたときに、築地のトヨタで購入したこともわかりました。「約20年間よく乗りましたよ、妻は免許持っていなかったから自分が常に一緒でした」。

車への感謝の思い・家族への思い

ご自宅の中に入れていただいて、書類のやりとりをして、乗って帰るときに、お父さまが「妻のことがあったけれど、あなたと話せてこの1ヶ月で初めて笑った」と言っていただき、娘さんも車に対して「今までありがとね」と声をかけていたのが印象的でした。そういう車を引き取りのはなんとも感傷的になりますが、だからこそ、しっかりその後の仕事をしなければと思うのです。

まとめ

こういう買取はホントいいなと思います。同じ地域の人と同じ地域の話ができるのが買取業のローカル性を感じます。高い車をめがけて、遠距離でも東奔西走するのもいいけれど、それは僕のスタイルではないなと思いました。

ハッピーカーズ大田田園調布店/有限会社ソーシャルキャピタル 吉田(07054555708)

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