【中古車売却】相場の考え方・捉え方

車の買取の仕事をしていると、相場はいくらか？と聞かれることは多いですし、査定の現場ではそれを常に見ていると言えます。

一旦、「相場は140〜160万円ぐらい」と口にすれば、その言葉が独り歩きをし始めます。「どんなに安くても140万で買い取ってもらえる、どんなによくても160万円まで」と考える人も少なくないです。

誰も知らない相場の見方

そもそも相場は人によって見方が違います。先の例で言えば、140〜160万円という人もいれば、145〜170万円という人もいるでしょう。130〜155万円という人がいてもおかしくないです。目の前にある車をみながら、同程度の車が、最近どれぐらいの金額で落札されているのか、を見ているわけです。相場は140〜160万円と書かれているわけではないです。

見ている先は、過去の落札された履歴です。その履歴と色が一致しているか、どれぐらい前の履歴なのか、この先のトレンドはどうなのか？履歴にはサンルーフがあるけれど、目の前の車にはないなとかを考えるわけです。本部にデータを送って返事待ちというわけには我々はいきません。そこがおもしろいところです。

いくら目安とはいえ…

現車を見ても、頭を悩ませることが多く、金額を出さない業者も多い中、短い査定時間の中で見ることは難しい面もあります。お客さんが言っていました。とある業者に、電話で目安を聞いたら、「１万〜15万」だと。ボロボロの軽自動車だから15万は絶対ないのだけど、どうしてそんな数字を出してるのですかね（笑）」。「見ずに伝えることは難しいとは思いますが、それはないですよね」とお話しておきました。まあ、業界あるあるの話ではあります。

相場は時間とともにかわるもの

あと、時間の経過とともに、相場が変わることは多いにありえます。ただ、あまり変わらない車もあります。変わる車と変わらない車を見極めて、目安を出す必要があるのです。半年先の相場など誰もわからないというのがホントのところではあります。ディーラーで新車を買う場合、下取りに出すと安いケースが多々あります。契約時に半年後の相場がどうなってもマイナスを被らないよう、下取り価格を設定されているからです。致し方ないところかもしれませんが、やっぱり直前で査定をしたほうがそのときの数字を出しやすいというものです。