誰かに頼る力を身につけるには

一旦決めてしまえば、よっぽどのことがない限り、その決断を信じていく、というのは当たり前のようで難しいなと思う。事業には必ず波があり、いいときもそうでないときもあるし、予期しないことの連続だとも言える。そういう時に頼れる人がいるかどうか。この仕事でいいかどうか迷いが出るときもあるけれど、そんなときに「この仕事は最高!」といい切っている人と接すると自分もその気になってくる。迷いのある人たちが集まると、その迷いはどんどん大きくなっていくのだ。だから付き合う人が大事だし、その感覚は自分があまりうまく行っていないときこそ必要な心構えだと思う。

おそらく会社員のときは、そこまで深い悩みを共有することはないと思うし、そもそもその悩みが共感できる人も多くはないのが現実だと思う。頼る力は大事だけど、その前提となるのは、「頼れる人とのいい関係を築く」ことにある。実はこの関係が築けないことで、頼れる力が身についていない人も多いように思う。頼る習慣がないのは、頼れる人との関係が築けなかったことの結果でもあるのだ。

「どんなことがあっても自分がなんとかする」という気持ちはもちろん不可欠だけど、それは心構えのことであり、なんでも一人で解決する、ということではない。周りに人を助け、助けられながら自分が描く未来に近づけることこそ大事なスキルなのだと思う。偉業を達成した人はその人が周囲の人に与えたよい影響よりも、周囲への感謝を口にする。だからこそまたより多くの人に応援されるのだ。これが人間関係の作り方の基本だと思っている。

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