【買取物語Vol.15】平成24年 ホンダ フリードスパイクハイブリッド(GP3)

2024/01/25。お客さんは業者もさまざまだと思っていると思うけれど、業者もお客さんにもいろいろいるなと本当に思う。業者を査定額を出すマシーンと考えているような人もいる。A社は◯◯万円、B社は◯◯万円、C社は◯◯万円などと比較したい気持ちがありあり。その気持ちは理解できるけれど、もっと抑えておけばと思うこともある。もっと言えば、他社の数字を別の業者に伝えて、査定額を釣り上げようとしている人もいる。モノには相場があり、適正価格というものがあると思っている。なんでそんなに安いのか、なんでそんな高いのか。探る姿勢がその後の買い物を有意義にすると思っているけれど、そんな人たちはそんなことはお構いなしだ。そんな人たちと付き合わなければいいだけの話だけど、会ってみないとわからないのも事実だ。

そんな中、先日買取をさせてもらったフリードスパイクハイブリッドのオーナーさんのKさん。何社か査定に呼んでいたことをお知らせいただいた上で、車への愛着を教えていただいた。新車で買ってワンオーナーであること、仕事に使っていた車であることとか、車中泊に行っていた話とか、純正のパーツを買い足した話とか。それぞれにストーリーがあった。査定額を出した後、後日、丁寧なメールがあった。「お願いしたい」と。理由は、僕が売却に必要な書類を査定時にお伝えしたかららしい。というか、他社は買取が決まらないと伝えないものなのか、と逆にビックリした。どこの業者に売るにしても、必要書類は変わらない。お伝えしたほうがいいと思うのだ。ただ、印鑑証明は一枚でいいものを2枚要求している業者もあるようだけど。

引取日に伺うと、最後の掃除をされていて、使い勝手とかガソリンの残量などを丁寧に説明してくださった。こちらの仕事のことも気遣ってくれて、「売るかどうかもわからないのに、業者を呼ぶのは信じられない」とか。こういう人は他社にも丁寧にお断りしているのだろうなと思う(査定のあと、まったく連絡のとれなくなる人も多いのだけど)。「またいつかご縁がありますからね」と、とっても気持ちのいい取引をさせていただいた。逆の立場になったときにもこうありたいと思える。まねしたいと思えることもそうでないこともお客さんから学ぶことの多い仕事なのだ。

ハッピーカーズ大田田園調布店/有限会社ソーシャルキャピタル 07054555708

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