【買取物語Vol.69】平成17年 スズキ エブリィ
このクルマを査定したのは、3月下旬だった。お聞きした住所に到着したら、お弁当やさんだった。店頭で声をかけるとKさんが出てきてくれた。店は営業中ではないようだった。聞けば「長年ここでお弁当やさんやっていたんだけど、大病しちゃって、閉じることになって」と。見る限りはお元気だったので、そんなことはまったく感じさせず。「今ある厨房機器も全部処分するから、そのときに、このクルマもまだ必要なので、引き渡せるのは4月下旬ぐらいかな」とおっしゃっていた通り、お声がけいただいたのは4月中旬、引取は4月下旬となった。
スケルトンになったお店で売買契約
お店に伺うと、以前置かれていた厨房機器はすべてなくなり、いわゆるスケルトンの状態。端のほうにおかれた小さなテーブルで契約書を書いていただいた。「今、どんな気分ですか?すっきりですか?ちょっとさびしいですか?」と聞いた。しばらく間があったあと、「40年もやってきたからね、、でもこのタイミングで会社も閉じるし、いろいろやることがあって。会計士からいろいろ言われいてるし」「忙しさがなくなったらなんか思うのかな?」と。
閉店・開店の人間模様
街を歩けば、「閉店」の文字を見かけることも多い。あるいはすでに次の店が出来ていて、「前はどんなお店だったっけ?」と思うこともあったり。ただ、閉じる人、始める人にはいろんな人の感情が交差しているはずだ。残念・無念の感情で店を閉じる人がいる一方で、新しい商売に期待に胸を膨らませている人たちもいる。同じ場所でありがなら。あのお弁当やさんも別の人の手にわたり、新たなお店ができることになるはずだ。とってもいい立地なのだ。
まとめ
自分も商売をしているけれど、それぞれの事業の終わりはどうなるのかな、と思うこともある。あまりリアルにイメージはできないし、イメージする必要もないかもしれないけれど。ただ、体力的なこととか、それこそ病に倒れて、みたいなことはかなり現実的なこととして考えないといけないことなのだと思わせられる。Kさんに「元気だったらもっと続けていましたか?」と聞いたら、「やっていたとは思うけれど、でもこういうことがキッカケなんだよね。それを無理して続けていてもいいことないような」。いろいろ考えさせられる出会いだった。
ハッピーカーズ大田田園調布店/有限会社ソーシャルキャピタル 吉田(07054555708)
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