ホルムズ海峡だけでは決まらない。中古車相場は「世界」で動いている

財務省が発表した2026年3月の中古車輸出台数。全体では前年同月比2.3%減。数字だけを見ると、「輸出弱いのかな?」と感じる人もいるかもしれません。ただ、実際にデータを細かく見ると、かなり違う景色が見えてきます。

今回特に目立ったのは、UAE(アラブ首長国連邦)向けの大幅減少。背景には、ホルムズ海峡封鎖リスクなど中東情勢の不安定化があります。

中古車業界でも、
「中東向け止まるかも」
「相場下がる?」
「輸出弱くなる?」

そんな空気感は確かにありました。
でも、実際にはそこまで単純ではありません。

UAEは減った。でも他国は伸びている

データを見ると、

  • ロシア
  • タンザニア
  • スリランカ
  • ケニア
  • マレーシア

など、多くの国で輸出台数は増加。
つまり、「中東が弱い=中古車相場全体が崩れる」という構図にはなっていない。
中古車相場は、ひとつの国だけで決まるわけではないからです。

日本の中古車は、世界中で必要とされている

日本国内では、
「10万キロ超え」
「年式古い」
「値段つかないかも」
と思われる車でも、海外では普通に需要があります。

特に、

  • 整備性
  • 耐久性
  • 部品供給
  • 燃費
  • 故障率

このあたりは、日本車の大きな強み。
だからこそ、国内需要だけでは説明できない価格になることがあります。

相場は「感情」ではなく「世界需要」で動く

中古車相場を見ていると、
「なんでこの車こんな高いの?」
「逆に人気車なのに弱いな」

ということがよくあります。

その背景には、

  • 為替
  • 海外情勢・地政学
  • 海上輸送(コスト)
  • 現地輸入規制
  • 関税
  • 各国の景気
  • 現地バイヤーの動き

こういうものが全部絡んでいます。
つまり、中古車相場は「日本国内だけの市場」ではない。
世界中の需要が、毎日リアルタイムで価格に反映されているマーケットなんです。

「現場感覚」だけでは読めない時代

もちろん、現場感覚は大事です。
オークション会場の空気感
成約率・流札率
売り切りの入り方
スローのタイミング

これは実際に現場にいないとわからない。
でも、それだけでも足りない時代になってきました。

輸出統計を見る。
為替を見る。
世界情勢を見る。
そういう積み重ねが、「後悔しない売却判断」につながると思っています。

最後に

中古車相場は、単純そうでいて、かなり複雑です。
だからこそ、

「今売るべき?」
「まだ乗るべき?」
「輸出影響ある?」

そんな相談に対しても、できるだけ背景から説明したいと思っています。
金額だけではなく、「なぜその相場なのか」まで伝える。
それが、情報発信を続ける理由のひとつです。

追伸

車売却のご相談は、「まだ売るかわからない」という段階でも大丈夫です。
相場や市場背景を整理しながら、後悔しない判断のお手伝いができればと思っています。

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