なぜ人は新しい経験が必要なのか

日々いろんな人たちにお会いする。人に会わないということは仕事をしていないとも言える。そんな毎日を送っていると、やっぱり人は経験したことしかわからない、ということを強く実感するようになるのだ。誰でも知っている言葉だけど、経験が伴っている人とそうでない人の差は限りなく多い。

人と交流する経験が少ない人ほど自己主張が激しい

社会の事象や現象、人間関係について、断言をしたり、自分の正義を振りかざす人がいる。早急に周囲の人に理解不能な結論を出したり、新しい仕事に就きながらも自分の生活スタイルを変えなかったり、他人のミスに厳しい人もいる。冷徹に人間関係をシャットダウンする人もいる。そういう人たちはたいていは経験の少ない人たちだ。仕事では単純作業の連続だったり、職場と家の往復でだったり、自分の価値観を揺さぶられることの少ない環境に置かれていることを知ると、なおさらその確信度は高くなる。自己主張が激しいというのは多様な意見に触れる経験が少ないということでもある。

他方、経験を積んできている人は他人に寛容な人が多い。人の多様性、自分の視野の狭さを知っているからだ。経験したことのないことであっても、それまでの経験から想像力をはたらかせて、相手の立場になって考えることができる。経験を積んでいる人ほど自分の視野の狭さを感じ、そうでない人は自身の正論やべき論を振りかざすのはよくある光景なのだ。

ひとりで生きていくことの困難さ

行動して経験している人たちは、「やってみないとわからないことばかり」を実感している。だから人のチャレンジも応援するし、エールも送るのだ。応援してもらった人はそれをありがたいと感じ、お互いのキヅナが強くなる。その後のコミュニケーションが格段にスムーズになることを知っているのだ。それが出会いや縁というものだ。経験する人は皆それを大事にする。狭い世界で生きている人たちはそれが理解できない。自分ひとりの力で生きていこうとするのは自分の世界に閉じ込もることを意味しているのだ。ひとりの人間なんて本当にちっぽけな存在。人の力なしには大きな夢は叶えられるはずはないのだ。

経験は人生を豊かにする。人生を豊かにしたければ新しい経験が必要なのだ。

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