自分を変える小さなステップ
8月に査定をさせていただいた人は飲食店の経営者だった。物静かで口数は少ない。こちらが質問をしても返事は最低限な感じ。飲食店経営というのも、何度か質問をして聞き出したことだった。大きな居酒屋を何店舗も展開していそうだったけれど、ただ「ひとつ、会員制のイタリアンもやっています。店名も住所も公開していないです」と。がぜん興味が湧いたので、「僕も会員になれますか」と聞いてみたら、ようやくの笑顔で「全然大丈夫ですよ」「無駄に敷居を高くしているだけなんで(笑)きてほしいです」と。その瞬間に「おお、行きますね」と返事したのだ。
店名も住所も公開していないお店
昨日は結婚記念日だったので予約して行ってみた。店名はビルの看板にも出ていない徹底ぶりだった。エレベータで上がって2階で降りると、いきなり店内。シンプルでおしゃれな内装だった。席数は15、16ぐらいだろうか。窓際の席を用意しておいてくれた。料理はどれも質・料ともに大満足だった。会員制のお店を知っているのはなんか心地よい。これもあのオーナーさんの狙いなのだろうか。いずれにしても余裕があるからできることなのだ。でも余裕がないからできないとも思えない。そういうコンセプトをもっているかどうか。ほかの事業が回っていればだんだん実現していくものだ。
自分も飲食店をやっている身だからわかるのだけど、「今度お店に行きますね」という言葉をよくもらう。ただ実際に来る人は驚くほど少ない。そういうものだけど、というか、それが大多数だから、自分はその言葉を発したら絶対に実行したいと思っている。単なる社交辞令だと思われたくない。昨日それが実現したことはよかったなと思う。実は自分が行く前にその店のことを友人に紹介したら、詳細など確認せず、「そのお店に◯月◯日行きたいんですけど予約できます?と連絡がきた。その友人も決断の早い経営者だ。
「時間ができたら」の言い訳は
「機械があれば」「チャンスがあれば」「忙しくなくなったら」は絶対にやってこない。昨日のお店のオーナーさんから早速お礼の連絡があり。時間を作って実際に行ったものしか得られないことばかり。会話の流れでなんとなく「今度行くね」と言うことの意味の無さを感じるのだ。どうせだったら知っている人のお店を利用したいと思うのは当たり前にもっていていい感覚だと思うけど、おそらくこの感覚はファミレスやコンビニでしか買い物をしない人にはわからない。些細なキッカケで新しい世界を見ることができる。こういうことの積み重ねで少しずつ自分が変わっていくと思うのだ。
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