【買取物語Vol.3】令和元年 C-HR(ZYX10)

Sさんは1年半ぐらい前に別のお客さんから紹介してもらった方。ご自身のハリアーを売っていただいたあと、BMWに乗っている友人をご紹介したいただいたこともある。その友人から「高く買ってもらってありがとう。友人が感謝してくれて焼肉を奢ってもらいました(笑)」と話してくれた。今回は奥様の実家のC-HRを売却したいから、と話を進めてくれた。奥様のお父様がオーナーさん。

査定の現場から

査定に行って話をしていたら、かつては激しくランニングをしていたことを知る。「自分もやっていましたよ」というと、どのレースに出たとかどこで練習しているとか、いろんな話に。自身のランニングチームももっていたとか。今は高齢になって病気をしてしまったためランニングもやめ、クルマも売却することになったと。そして最後には「走っている人に買ってもらってよかった」と。査定時間よりお話している時間のほうがずっと長かったが、娘さん(Sさんの奥様)もうれしそうだった。仕事の話をお聞きした。お酒んのコンサルタントと言っていた。こういう話はあるようでないと思っている。クルマのストーリーもオーナーさんの人生もちゃんと聞こうと思えば聞ける仕事だ。その人生から学べることは多いし、経験を積むことができる。

「高給優遇」の裏側

最近の説明会には大手販売店・買取店の社員からの参加者が多い。昨今のブラックなニュースでお客さんが離れ、自身の将来を不安に感じてのことだ。高給が手に入る、という文言を派手に使って、人の関心をひいたところで、ほかの現場で行われていることがお客さんに向いていなければ、その人のやりがいだってなくなっていくのが自然だし、実際にこの言葉に惹かれて、応募しようと思ったという知人はとっても利己的な人だった。こういう人たちが集まる会社になにができるのか。買取は少資本で関われる仕事だ。だからこそうちのフランチャイズがここまで増えているわけだし、同じスキームをパクった別のフランチャイズもできている。誰がどういう形態でやろうと、最後はお客さんを前にどんな話ができるかにかかっている。Sさんが紹介してくれてうれしいけれど、より気が引き締まるのだ。

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