【買取物語Vol.6】平成31年 ヴェルファイア ZG(GGH30W)

先日査定させていただいたヴェルファイアオーナーのOさん。うちの事務所から30分ぐらいのところにお住まい。幹線道路から少し入ったところの高級マンション。そこの駐車場で査定しながら売却をする経緯をお伺いすると、驚きの事情だった。

業者にお願いして自分が希望するこの車両を大阪から仕入れてもらった、と。抹消して納車された。車庫証明を取って名義変更にしようと思ったところ、マンションの管理組合から車両証明は出せないと言われたという。その理由は、重量オーバー。機械式の立体駐車場が許容する重量を超えていたというのだ。前のノアはOKだったのに。と。近隣の駐車場をすべて探しても空きがなく、泣く泣く売却することに。「というわけで、一度も乗っていないんです。それなのに40万ぐらい赤字になりそうです。そもそも業者さんはこの話をあまり聞いてくれないんですが」。クルマを売却する事情はさまざまですが、Oさんの事情は気の毒としか言いようがないなと思った。それでもまだ一縷の望みをつなごうと近所のお宅に直談判しようかなとか。

こういう事情を聞けるのはありがたいと思った。今後は機械式の立体駐車場のお客さんに会えばこの話ができる。今回のことは自分としては防ぎようがなかったのだけど、自分も気を使うことがまだまだあるなと思う。思い通りにならなくても、誰も攻められないこともあるし、攻めたところで気持ちいい解決ができるとは限らない。ベストを尽くすことは大事だけど、自分自身への落とし所みたいなことが必要だと思うのだ。自分のこととして受け止めることにする。

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