滝行で得られること

先日は滝行へ。毎月やって丸9年がたつ。よくもここまで続いたなと思う。これをやっていなければ、自分の人生はどうなっていたのだろうかと思うほど、自分を変えてもらったと思う。というか、もともとの自分に気付かされたというべきか。これも仲間がいるからできること。ありがたいの一言だ。

3年前にそれまでやっていた人たちから分かれて、少ない仲間だけでやるようになった。これも大きな転機となった。それまでに滝行の会を主宰していた人は、とある武術で有名な人だった。自分は知らなかったけれど。ただコロナで自身の道場が閉鎖されたために、不足分を補おうと、いろんな人たちを滝行に呼び始めてから雰囲気がまったく変わってしまった（少額だけど有料のイベントだった）。とりあえずやってみたい人、スピリチュアル好きな女子とか、軽い感じの人たちが集まり、それまでの修行の雰囲気はなくなってしまった。僕を始めとした古いメンバーはその変化を好ましいと思えず、結果として去ることになったのだ。それを機に離れることになった古株のメンバーは自分を含め3人、それを機にやめてしまった人が１人。その主宰者だって、雰囲気が変わったことはもちろんわかっていただろうけれど、背に腹は代えられない、ということだったのかもしれない。コロナはいろんな人たちの気持ちを浮き彫りにさせると思った例だった。

滝行の効用をよく聞かれるけれど、いちばん思うことは自然体で生活できるようになったということだ。わかりやすく言うと、緊張すると身体がこわばるけれど、それがそうならなくなったというか。圧倒的な水圧と冷たさの中で身体が緩むと気持ちも緩む、気持ちが緩めば身体が緩む。快適さを感じることさえある。それを繰り返していると緊張とかストレスを感じることがだいぶ減ったのだ。四季を肌で感じられることも貴重な気がする。日常の生活でいつも気にすることは、これが自然体なのかどうか、ということ。人間関係も仕事も「自然体でいられる環境こそが最強」だと思っている。来年から10年目がスタートだ。