【中古車相場】4月は下降気なのか、上昇しているのか

4月は全体として例年取引数が落ち込むのですが、今年は詳細を見ていくと、そうでないケースがあります。つまり、3月よりも4月のほうが取引が多いということです。それはどんな流れなのかをお伝えします。

ある輸入車ディーラーの出品台数(4月)は3月比の1.5倍

あるところから聞いた話ですが、輸入車ディーラーは4月のオークション出品台数が多いといいます。要因は、3月に下取りとして引き取った車両を出品しているからなのですが、それは例年も同じことです。今年が違うのは、4月を待って出品したと思われることが多いというのです。その理由は何なのか、といいますと、要因は間違いなく円安なのです。

1年間で1割ぐらい進行した円安傾向

2023年3月は1ドル135円ぐらいでした。今年は150円ぐらいですね。円安傾向が今後も続くとの見通しで、出品時期を遅らせたというのです。その輸入車ディーラーは3月に比べて1.5倍の出品台数といいます。実際、オークションの成約率、成約単価とも4月とは思えないほど高水準になっています。

下取りをした車をいつ出品するのか、というのは各メーカーの戦略ですが、この輸入車ディーラーは4月の出品のほうが得策=高く売れる、と判断したのでしょう。これは結果論でしかないのですが、今のところこの戦略はあたっているように思います。

引取台数は4月<5月?

他方、お客さんの様子を見ていると、新車の納車がGW空けになることが多いように感じています。おのずと引き取りはその直前になります。個人的には4月よりも5月のほうが引き取り台数が多そうな予想です。昨年は4〜5月は静かだったのですが、今年はちょっと違うかもしれません。もちろんわずかな台数の傾向でしかないですが、円安が大きな影響があることは間違いないことです。

まとめ

とはいえ、いつまでも円安傾向が続くわけではありません。政府もなんらかの措置を取る可能性があります。商品を輸入している企業は大きなダメージでもあるからです。我々に身近なガソリンだって、まだまだ高止まりしていますよね。車を売却する人が相場を気にすることはないのかもしれませんが、そういうことにも気配りすると、買取業者の説明に説得力があるかどうかがわかるというものです。4月は閑散期だから、相場は下がる一方なので、と業者の言いなりになっていると意外な結果になるかもしれません。

ハッピーカーズ大田田園調布店/有限会社ソーシャルキャピタル 吉田(07054555708)

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