なぜ車買取CMは「価格」だけなのか?

昨日は法人のリピーターさんのところで査定。前回は1年半ぐらい前のこと。先日連絡をいただき訪問すると、たいていは「この車なので見てください」と言われる査定をスタートするのだけど、この会社の人たちはまず会議室に通してくださり、お話をするのが通例。しかも3人でご対応いただく。皆さん、ホントに車好きの感じで楽しい。和気あいあいとした雰囲気。いい天気だったので、歩きで片道30分ぐらいのウォーキングもよかった。自由な仕事。

一括査定サイトの出会い

彼らいわく、「ネットの一括査定サイトみたいの、って時間ばっかりとられて、いい値段で売却したように思わせる手口でホント辟易なんですよね」「仕事でも相見積もりとるけれど、書類のやりとりで終わる。車の場合は、対応しなければいけないので。しかもまったく事務的に進めるし、決裁権ないし。時間ばっかりかかるし。自分の車でも使ったことないです」。どうやらこの方たちは会社の車だから、安く売ってもいいというわけでもないようです。「仕事で使う車ですし、買い替えは定期的にしている。その際に引き取ってもらうのはやっぱり仕事を楽しそうにしている人たちがいいですよね」とも。1年半前にたまたまネットで見つけてもらった。それからのご縁。だからネット対策は重要、ということがいいたいわけではなくて、きちんとした仕事をすることが求められているということだ。会社員の仕事と、我々の仕事とは違うのだ。転職も異動もない。逃げも隠れもしないことはわかっていただけたと思う。これがこの仕事もおもしろいところなのだ。

「◯◯円高くうれた」は刺さるキーワードなのか?

それにしても、車買取のCMは価格ばかりのことしか言わないのだろうか。このサービスを使えば、「思っていたより◯◯円高く売れた、他社より〇〇円高かった」みたいなことばかり。そんなサービスを使う人はそういう人(?)だ。しかも、満足度はそんなに大きくないような。ただ、そのサービスの利用者の中には「車屋さんの知り合いなんか、いない。誰か引き取ってほしいのだけど」みたいな人たちも一定数いる。そういう人たちにいかにして巡り会えるか。こういう情報発信もそうだけど、自分という「人」を知ってもらうことが最終的に信用につながると思う。「価格」だけでは関係は築けないのだ。

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