自社事情ばかり言う買取業者たち
買取業者は、「ほかに何社に見せているのか?」「それはどこなのか?」「いつなのか?」が定番の質問となっている。クルマについてはオーナーさんに修理歴や交換歴を聞く。なんのための査定なのか、というオーナーさんからの素朴な疑問をたびたび耳にする。「そうですよね」と同感せざるを得ない。僕が逆の立場でもそう思う。なんのためらいもなく聞けるのは「社内のルールだから」ということなのだろう。しかも自分には決定権がないことを堂々を言う。オーナーさんには決断を迫るのに。現場から上司からの連絡を受けて、オーナーさんに伝えるのだけど、返答待ちの時間が長い。クルマを見ている時間より長かったする。
品格やプライドはどこにあるのか
他社の名前を聞けば、「あ〜あそこは…」から始まりネガティブな情報を送り込む。先日、ウチの名前をあげたところ、どこかの業者が「あ〜あそこは改造車強くないですよ」と言っていたらしい。なんの根拠があって、そんなことが言えるのだろうか。その業者からよっぽど契約を迫られたようで、オーナーさんはその場で決めてしまったようだけど。そういうことをやったりやられたりの繰り返し。仕事のプライドとか品格もない。ただ、こんな業界だから、何も言わず黙ってベストプライスを出すことを認めてくれる人もいる。ストレスフリーの状態で、あるいは圧を感じずに自分のクルマを売却できることは多くないと思っている。
自分の事業だからやれること・やらないこと
ただウチらは個人事業主の集まりだ。「いろんな手を使って」眼の前の1台を買い取れたところで、事業が継続できるとは限らない。いや、そんな(どんな?)手を使って買うことはマイナスでさえある。そこが大手との大きな違いだ。お客さんに真摯に向き合って、よりよい提案をして、それを感じてもらって、ようやく成果につながると思っている。自社都合はできるだけいいたくない。ウチらは転勤も異動もないし、逃げも隠れもしない。そこを見てくれるオーナーさんと仕事がしたいと思っている。今日のEクラスのお客さんとはそれができたかな。これからのおつきあいも楽しみだ。
[…] 自社事情ばかり言う買取業者たちでも書いたように、この特徴はこの業界特有のものだ。「◯◯社が競合するから高く売れる」という言葉に惹かれてネットに情報を登録したら最後、、ものすごい電話とメールの嵐にさらされ、会おうものなら、自社の事情と他社の悪口を聞かされることになる。肝心の査定額は上司の確認で長い時間で待たされること必至。これが現実。 […]