「今日だけの査定額」:車のタイムセールの話

査定してもらうと、業者から「今日だけの金額なんで」と言われることがあると思う。というか、お客さんからたびたびそういう話を聞く。「相場は日々日々変わっている」のが理由だそうだ。ただ、それを信じる人はどれぐらいいるのか。あまりにも真顔で言っていたりすると、一昨日の相場とか、昨日の相場、今日の相場とか聞いてみたくなる。日々日々変化するデータはどこから仕入れるのだろうか、などとも思う。また、この車を欲しがっているお客さんがいるから、と言ってみたり。お客さんがいるのだったら、日々の相場など気にしなくてもいいのに?と思うのは自分だけではないはずだ。

ただ、そんな話を聞いて、ちょっと変だぞ?あれ?と思っても、その場の雰囲気におされてしまう人もいそうだし、店舗まで行ってしまったら、それこそアウェー感バリバリの中で、「まあ、仕方ないか」と無理矢理、自分自身を納得させてしまう人も少なくないはずだ。

今日だけの金額の発想はタイムセールと同じだ。スーパーなどで、時間を決めて特売するやつだ。ここぞのばかり人が群がる。集客には有効なイベントになっているはずだ。ただ、その反動も少なくない。それ目当てのお客さんが増えてしまうからだ。しかもそういうお客さんからのクレームに近い意見などももらったりする。そんなことをやるのだったら、最初から個数限定で特価にすればいい、というのはタイムセールをやらないスーパーの理由のひとつと聞いたことがある。

車の買取は、タイムセールが必要だ、と思っている業者がたくさんいる。それは契約をしてほしいから、のひとことに尽きる。この場合のタイムセールは時間限定で高値にするという意味だ。そのタイムセールに乗らなければ損しますよ、とのトークもよくあることだ。それでよかったと思う人たちもいるだろうけれど、そういうことを言う業者とはつきあわない、という人がいるのも事実。僕ら、小規模事業者の買取業者はそういう人たちとお付き合いさせてもらうことが生命線だと思っている。タイムセールで出会ったお客さんとは長いおつきあいはできないと思うからだ。買取業者や買取スタイルはさまざま。それを知ってもらうのが自分たちの仕事だとも思っている。

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