車買取業界の「ふつう」って?

2024/03/12。「事業を立ち上げるには時間がかかる」とよく言われるか、それは本当だと思う。認知されるまでには時間がかかるし、認知されたとしてそれが必要なサービスや商品になるタイミングは人それぞれだ。車事業は「今すぐ客」「そのうち客」「これから客」がいると思っている。ざっくり言えば、今すぐ売りたいのか、2〜3カ月後に売りたいのか、売ることをこれから検討し始める、みたいな感じか。それをヒアリングの中から判断することが必要。「今すぐ客」ばかり追うわけではないし、「これから客」だからと言って後回しにすることはしない。皆等しく接し、お客さんの事情に合わせるのが提案だと思う。

ただ、よくありがちなのだけど、「そのうち」と思っているけれど、「今すぐ」売ることになったお客さんも少なくない。車買取の世界は、「今だったら高く売れる」がキラーワードになって、お客様の意向が変わっていくのが普通。とにかく早めの売却を押しまくるのだ。

先日お会いしたRAV4のお客さんもそうだった。次の車が納車される5月の売却を考えていたけれど、先日売却を決めた。「今だったら希望額に届いたから」が理由だそう。希望額も業者にインプットされた金額だよねとも思う。そんなことの繰り返しかと思いきや、そうではない人たちもたくさんいる。

「業者さんも利益ないとね」と言ってくれるお客さんもいる。「ふつうに人に査定に来てもらってよかった」と言われることも。「ふつうの人」って???となるけれど、言いたいことはわからないではない。よくいる査定員とは違うとは思っている。それは、根こそぎ買い取っていく会社のサラリーマンではないことが大きいと思うし、そもそも地元で事業をやっている緊張感がある。それがふつうのことだと思っている。ふつうの世界ではないと思うなかでふつうでいることは意外に難しいことかもしれないとも思う。

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