【買取物語Vol.47】平成12年 ニッサン シルビア ヴァリエッタ

ご依頼をいただいたこの車のオーナーさんは20代の女性の方でした。この車自体レアなのに、20代女性となれば、なおさら希少な存在です。「友達で車の趣味あう人はいないですよね?」と聞くと、「そうなんですよ。次もランエボですし」と。ここまで来ると筋金入りとしか言いようがありません。この車もずっと車販売サイトを見ていて、熊本で見つけたようでした。

引取の日に起業話

引取の日にそんな話をさせてもらいながらも、同席していた彼が、こちらの起業した経緯などに質問していただきました。自分の過去を引取の場で長時間話すとは思いませんでした。気持ちとしては、過去のことは完全に昇華(消化?)されているので、人に話すことに抵抗感はないのですが、そんなタイミングで詳細を聞かれるとも思っておらず、会話途中で「こんな話で大丈夫ですか?」と念を押すことしばしば。それでも興味深く聞いていただきました。

キャリアとプライベートの両立

聞けば、ご自身たちも起業に興味があるとのこと。このオーナーさんは多くの人が知っているだろう、大手コンサルティング会社にお勤めでした。「起業の夢はあるけれど、ダラダラしてしまって。このまま結婚してしまったら機会を逸しするかもですし、今やろうにもちょっと燃えるビジネスがなくて」などと言ってました。こちらなりの意見を少しだけお話させてもらいましたが、キャリアとプライベートの両立で悩んできた経験者に話を聞けるといいですね、ともお伝えさせていただきました。

まとめ

それがどれだけ妥当性があるか、信憑性があるかはわかりません。ただ、悪戦苦闘しながらここまできたことは事実ですし、それが少しでも勇気づけられるのであれば、ありがたいことだなと思いました。車の買い取りは車を通じていろんな人達と出会う仕事だと思っています。もちろん買い取りができなければ仕事として成立しないのですが、ある一定の割合で興味をもっていただくこともわかってきた気もします。ようやくここまで来たのかなと思うと、やっぱり事業は時間がかかるなと思うのです。Oさん、ありがとうございました。またお会いできればと思います^^

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