ChatGPTで見つけて、MOTAで比較して、それでも選んでいただいた

先日、スバル・アウトバックを売却してくださったIさん。
査定のときに、どうやって当店を知ってくださったのか聞いてみました。

すると、
「ChatGPTに相談したら出てきました」
とのこと。

最近、生成AI経由でお問い合わせをいただくことが少しずつ増えています。
今回も、正直かなりうれしかったです。
ただ、今回さらに興味深かったのは、そのあとでした。
IさんはChatGPTで当店を知ったあと、そのまま売却を決めたわけではありません。
MOTAも使って、他社と比較されていました。
そのうえで、最終的に当店へ売却してくださいました。
この流れには、これからの小さな事業者のあり方がかなり詰まっているように感じています。

AIで見つけてもらう

以前なら、車を売ろうと思ったときの入口は、
Google検索。
一括査定。
知人からの紹介。
広告。
そんなものが中心だったと思います。

でも今は、
「AIに相談する」
という入口が加わっています。
「どこに相談したらいい?」
「この地域で信頼できる買取店は?」
「車を売るとき、どこに相談するのがいい?」
そんな問いに対して、生成AIが候補を提示する。
そして、その候補の中からホームページやブログを見てもらう。
今回のIさんも、そんな流れだったようです。

でも、AIに出てくるだけでは足りない

ここは大事だと思っています。
ChatGPTに出てきたからといって、そのまま売却につながるわけではありません。
実際、Iさんは他社とも比較されています。

つまり、
AIは入口をつくってくれただけ。
その先で、
「この人に相談してみよう」
と思ってもらえるかどうかは、別の話です。
そこで効いてくるのが、普段の発信なのだと思います。

発信は、広報ではなく主要実務

私は毎日ブログを書いています。
市場のこと。
相場のこと。
輸出のこと。
査定のこと。
車を売るタイミング。
お客様とのやり取り。
そして、
「後悔しない車の売り方」
について。

以前なら、こうした発信を、
「本業とは別の広報活動」
と考えていたかもしれません。
でも今は違います。
発信そのものが、主要実務です。

なぜなら、発信によって、
どんな考えで仕事をしているのか。
どんな市場を見ているのか。
どんなお客様と向き合いたいのか。
何を大切にして査定しているのか。
そうしたことを、査定の前から伝えることができるからです。

比較される前に、考え方を知ってもらう

車の売却では、比較されるのが普通です。
今回もMOTAを使って、他社と比較されています。
それ自体はまったく問題ありません。
むしろ比較した方がいいと思っています。

ただ、比較するときに、
金額だけしか材料がなければ、
当然、金額勝負になります。

一方で、査定前から、
この店はどういう市場を見ているのか。
どういう考えで金額を出しているのか。
売却を急がせる店なのか。
売らない方がいいときには、そう言う店なのか。
そこまで知ってもらえていれば、
比較の軸が少し変わります。

「いくらか」だけではなく、
「なぜその金額なのか」
「誰に任せるのか」
まで含めて比較してもらえる。

それが発信の大きな役割だと思っています。

査定では、発信の続きをする

Iさんの査定でも、
単に買取金額だけをお伝えしたわけではありません。
市場を見て、
車両を見て、
相場の位置を確認して、
私なりの見立てをお伝えしました。
最近、査定をしていて感じるのは、
私はお客様に「判断基準」を一方的に渡しているというより、

観察したことを整理し、
考えられる選択肢を伝え、
自分の意見を伝え、
その根拠として査定額を提示している

という方が近いということです。
そして、その過程に信憑性を感じていただけたとき、
結果としてお客様自身の判断基準が整理されていく。
そんな感覚があります。

AIで発見、発信で信頼形成、現場で検証される

今回の流れを整理すると、
AIで発見
↓
ブログなどの発信で信頼形成
↓
問い合わせ
↓
査定
↓
MOTAなどで他社比較
↓
最終的に買取依頼

という流れでした。

これ、かなり重要だと思っています。
AIが集客してくれるわけではありません。
ブログだけで売却が決まるわけでもありません。
査定だけが勝負でもありません。
全部つながっています。
発信で期待をつくる。
現場でその期待を裏切らない。
比較されても、最後に選んでもらえる。
この流れをつくることが、これからの小さな事業者には必要なのだと思います。

「メディア会社が買取機能を持つ」という形

最近、自分の会社について、
「買取店がメディアをやっている」のではなく、
「メディアが買取機能を持っている」

と考えるようになりました。

今回のIさんとのご縁は、まさにその形を象徴しているように思います。
発信によって見つけてもらう。
発信によって考え方を知ってもらう。
査定で市場と車を観察する。
根拠を伝える。
比較してもらう。
そして、納得したうえで選んでもらう。
だから、発信は付随業務ではありません。

発信は主要実務です。
これは今学んでいる経営スクールの教えでもあります。
これからも、
市場を観察し、
現場で感じたことを言葉にし、
必要な人に届く形で残していきたいと思います。
それが、次のお客様との出会いにつながるかもしれません。

そして今回のように、
AIがその橋渡しをしてくれる時代になってきたのだと思います。

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