出品は多い。でも「強い車だけ」が高い。オークションデータから見える今の中古車場
5月26日のUSS横浜。
- 出品台数:5952台
- 落札台数:3624台
- 成約率:60.9%
- 落札平均単価:140.5万円(過去最高)
かなり興味深いデータでした。一見すると、「中古車市場、めちゃくちゃ強い」にも見えます。
実際、平均単価だけ見ればかなり熱い。ただ、現場感覚としては少し違います。
「何でも高い」ではない
今回の数字で面白いのは、出品台数がかなり多いこと。
つまり、「売りたい人」もかなり増えている。
それでも平均単価は過去最高。ここだけ見ると、市場全体が強そうに見える。
でも成約率は60.9%。悪くはない。ただ、「全部が猛烈に売れている」
という数字でもない。つまり今の市場は、
「買う車は強く買う」「微妙な車は買わない」。
という選別がかなり強い。
個人的には、
評価点5点、令和6年式、12000キロの輸入車を出品したのですが、伸びました。
バイヤー側はかなり冷静
最近のオークションを見ていると、バイヤー側はかなりシビアです。
・低走行
・人気色
・履歴きれい
・輸出向き
・希少装備
・程度良好
こういう車には、かなり強い買いが入る。
一方で、
・状態が微妙
・特徴が弱い
・加修感ある
・維持コスト高そう
こういう車は、
以前より止まりやすい。
つまり、「相場全体が高い」ではなく、
「強い個体だけが高い」市場になってきています。
なぜここまで選別が進むのか
背景はいくつかあります。
① 円安と輸出需要
これはかなり大きい。
特に、ランクル、アルヴェル、レクサス、ハイエースなどは、
海外需要が価格を支えている。だから強い。
② 修理・整備コスト上昇
最近は、オイル、シンナー、アドブルー、部品、人件費など、
維持コストがかなり上がっています。
「あとからお金がかかりそうな車」は業者側も避けやすくなっている。
③ 出口が見える車が強い
中古車業界は、「欲しい」だけでは動きません。
- 次に売れるか
- 小売イメージがあるか
- 輸出ルートあるか
- 在庫リスク少ないか
ここがかなり重要。つまり、「安心して買える車」に資金が集中している。
出品増加は「売りたい人」の増加でもある
最近は、搬入規制が出る会場も増えています。
これは単純に、「高いうちに売りたい」という空気感もあると思っています。
為替、景気不安、相場高止まり。
みんな、これらをなんとなく感じている。だから出品は増える。
でも買い手は冷静。これが今の市場。
今後はさらに二極化しそう
個人的には、今後さらに、「強い車」と「弱い車」の差は広がる気がしています。
つまり、「全部上がる時代」ではなく、「理由がある車だけ強い時代」
になっていく。中古車市場は、
数字以上に「納得感」で動く時代に入ってきている気がします。













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