こんな経営者にはなりたくない。自戒を込めたNGマインド12選

経営を続けていると、いろいろな経営者に出会います。
尊敬できる人もいれば、反面教師にしたいと思う人もいます。
そして最近、強く感じていることがあります。
経営は、人間性が隠せない。
どんなに立派な理念を掲げても、どんなに素晴らしい商品やサービスを提供していても、経営者が何を大切にしているかは、日々の行動に表れるものです。
お客様への対応。
社員や取引先との関係。
問題が起きたときの姿勢。
お金の使い方。
一つひとつの判断に、経営者の価値観がにじみ出ます。
今回は、これまでの経験や最近の学びを振り返りながら、「こんな経営者にはなりたくない」と思う12のマインドを整理してみました。
もちろん、誰かを批判するためではありません。
自分自身への戒めとして書いておきたいと思います。

1.今だけ、自分だけ、お金だけ

目先の利益を優先する。
自分さえよければいいと考える。
お金になるかどうかだけで判断する。
こうした姿勢は、本人が隠しているつもりでも、周囲には伝わるものです。
事業はお客様がいて、協力してくれる人がいて、初めて成り立ちます。
自分だけが得をする関係は長続きしません。
短期的な利益よりも、長期的な信頼を大切にしたいと思います。

2.自分は正しいと思い込む

経営者は日々、多くの判断を求められます。
だからこそ、自分の判断に自信を持つことは大切です。
しかし、自信と過信は違います。
自分の経験だけで物事を決めつける。
他人の意見を聞かない。
間違いを認めない。
これでは新しい学びが生まれません。
自分の判断基準を持ちながら、それを更新し続けること。
経営者に必要なのは、正しさを証明することではなく、より良い判断ができるようになることだと思います。

3.できない理由から考える

時間がない。
お金がない。
人がいない。
経営をしていれば、制約はいくらでもあります。
しかし、制約を理由に行動を止めてしまえば、何も変わりません。
時間がないなら、何をやめるのか。
お金がないなら、どんな知恵を使うのか。
人がいないなら、どんな仕組みをつくるのか。
制約があるからこそ、考える必要があります。
できない理由ではなく、できる方法を探す経営者でありたいと思います。

4.失敗を人のせいにする

売上が伸びないのは社員のせい。
業績が悪いのは景気のせい。
仕事が進まないのは取引先のせい。
もちろん、経営には自分ではコントロールできないこともあります。
しかし、すべてを外部の責任にしてしまえば、自分自身の成長は止まります。
なぜ問題が起きたのか。
自分に改善できることはなかったのか。
仕組みに問題はなかったのか。
まず自分に問いかけることが大切です。
責任を引き受けることは、すべてを自分のせいにすることではありません。
自分が変えられる部分を見つけることだと思います。

5.学ぶことをやめる

過去に成功した。
長年この仕事をしている。
だから自分のやり方が正しい。
そんな考え方は危険だと思います。
市場も顧客も技術も、常に変化しています。
私自身、中古車市場の変化を日々感じていますし、最近ではAIによって仕事の進め方そのものが変わろうとしています。
昨日までの正解が、明日も正解とは限りません。
だからこそ、学び続ける必要があります。
経営者の学びが止まれば、会社の成長も止まってしまうのではないでしょうか。

6.感謝を忘れる

これは、事業を続けるほど強く感じることです。
会社が存続できるのも、事業を継続できるのも、お客様がいるからです。
お客様がいなければ、基本的に事業は成り立ちません。
だから、ありがたい。
自分で事業を始めてから、この気持ちは強くなりました。
そして売上規模が大きくなるにつれて、感謝の気持ちも大きくなっているように感じます。
お客様だけではありません。
社員、取引先、協力してくれる人たち。
その存在を当たり前だと思わないこと。
感謝は単なる礼儀ではなく、経営の根幹にあるものだと思います。

7.決断を先送りする

もう少し情報が集まってから。
もう少し状況が落ち着いてから。
もう少し準備ができてから。
そう考えているうちに、時間だけが過ぎていくことがあります。
もちろん、慎重な判断が必要な場面もあります。
しかし、決めないことにもコストがあります。
事業を始める。
新しい人と組む。
今までの仕事をやめる。
新しい仕組みを導入する。
経営者の仕事は、決断の連続です。
完璧な情報が揃うことを待つのではなく、今ある情報で判断し、必要なら修正する。
そんな姿勢を大切にしたいと思います。

8.言葉と行動が一致しない

理念を語る。
ビジョンを掲げる。
社員に目標を伝える。
どれも大切なことです。
しかし、言葉だけでは人は動きません。
お客様を大切にすると言いながら、実際の対応はどうなのか。
学びが重要だと言いながら、自分自身は学んでいるのか。
挑戦を求めながら、自分は新しいことに取り組んでいるのか。
人は経営者の言葉以上に、その行動を見ています。
発信することが増えた今だからこそ、言葉と行動を一致させる責任を強く感じています。

9.情報を独占する

経営者だけが情報を持っている。
社員には必要なことだけを伝える。
そんな組織では、社員が自分で判断できなくなります。
私は今、細かく役割を分けすぎない組織をつくりたいと考えています。
あるときは全員オフェンス。
あるときは全員ディフェンス。
その時々で、会社に必要なことに全員で取り組む。
そのために欠かせないのが、徹底的な情報共有です。
もちろん、一つひとつの仕事の責任者は明確にする必要があります。
役割は柔軟に。実行責任は明確に。
情報を共有することで、一人ひとりが自分で判断し、行動できる組織を目指したいと思います。

10.目先の売上だけを追う

今日の売上。
今月の利益。
今期の数字。
経営者にとって、数字はもちろん重要です。
しかし、それだけを追いかけていては、未来の事業は育ちません。
新しいお客様との接点をつくる。
信頼関係を築く。
人材を育てる。
仕組みをつくる。
情報を発信する。
こうした活動は、すぐに売上につながるとは限りません。
私がブログを毎日更新しているのも、目先の集客だけが目的ではないからです。
発信を通じて市場を学び、自分の考えを整理し、判断基準を磨いていく。
それが長期的には事業の力になると考えています。

11.人を動かそうとばかり考える

経営者は、人に動いてもらう立場でもあります。
しかし、相手を自分の思いどおりに動かそうとするだけでは、良い関係は生まれません。
相手は何を考えているのか。
何を大切にしているのか。
どんな事情を抱えているのか。
そこに関心を持つことが必要です。
お客様にも、社員にも、取引先にも、それぞれの考えがあります。
相手を理解しようとせず、自分の都合ばかりを押しつける。
そんな経営者にはなりたくありません。
人を動かすことよりも、人が自ら動きたくなる関係をつくること。
その方が、ずっと大切だと思います。

12.発信しない、伝えない

最後は、最近特に重要だと感じていることです。
経営者が何を考えているのか。
会社はどこへ向かおうとしているのか。
何を大切にしているのか。
それを言葉にしなければ、周囲には伝わりません。
発信は集客のためだけにするものではありません。
見込み客に会社の存在を知ってもらう。
お客様に判断基準を届ける。
社員と方向性を共有する。
協力してくれる人たちに、会社の考えを理解してもらう。
発信は、外には認知をつくり、内には共通認識をつくる。
特に小規模事業者にとって、経営者自身が言葉を持つことは、これからますます重要になると思います。

経営者のマインドは、組織全体に影響する

今回の12項目を整理していて、改めて感じました。
経営者のマインドは、経営者個人だけの問題ではありません。
経営者が学ばなければ、学ばない組織になる。
経営者が感謝を忘れれば、感謝のない組織になる。
経営者が責任を取らなければ、責任を押しつけ合う組織になる。
反対に、経営者が学び続け、感謝を忘れず、挑戦し続ければ、その姿勢は少しずつ組織にも広がっていくはずです。
だからこそ、経営者自身の成長が欠かせないのだと思います。

最後に|経営は、人間性が隠せない

経営をしていると、さまざまな人に出会います。
一緒に仕事をしたいと思う人。
この人から学びたいと思う人。
そして、少し距離を置きたいと思う人。
その違いは、必ずしも実績や売上規模ではありません。
何を大切にしているか。
人にどう接しているか。
問題にどう向き合うか。
そうした日々の姿勢なのだと思います。
今回挙げた12項目も、決して自分がすべてできているというわけではありません。
だからこそ、自戒を込めて書きました。
経営は、人間性が隠せない。
この言葉を、これからも自分自身に問い続けたいと思います。

by
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です